生姜の薬効は加熱度で変わる!?
生姜の薬効は加熱度で違う。
生の姜に含まれるジンゲロールは免疫力を高める作用が強力です。
加熱して30度を越えると、血行をよくして発汗を促すショーガオールに変化し始め、60度で半々に、100度になるとショーガオールがダントツに多くなります。
このため、風邪の引き始めは生のまま薬味などに使って免疫力アップをはかり、風邪の真っ最中には70度近くのお湯に絞り汁を入れた生姜湯にして免疫力アップと発汗力アップの両方を狙うのもよいでしょう。
また、冷え性や、むくみを改善したい場合は、沸騰させた生姜湯がおすすめです。発汗作用を更にアップさせたいときは、生姜を細かく刻んで炒めものにするのもよいでしょう。
180度でショーガオールの作用は最高になるといわれてます。また、生姜の皮の下の細い管には、精油と呼ばれる芳香性の油性の液体が含まれています。
成分は400種類以上もあり、辛味成分との相互作用で、様々な薬効が生まれるのです。従って、生姜は出来るだけ皮のまま、きれいに洗って使うようにしましょう。
注意点として。
生姜は10度以下で保存すると傷みやすくなるので、冷蔵庫には入れずに常温で 保存して出来るだけ早めに使いきるようにしましょう。すりおろしたりして冷凍すると薬効は弱くなりますが、最も大事なことは毎日食べ続けることです。
この薬効成分の豊富な生姜ですが、生姜には、その年にできた白くてやわらかい新生姜・葉生姜と、前年に種生姜として植え付けた、かたくて繊維質の多い、ひね生姜があります。
新生姜は殺菌力が強く、ひね生姜は免疫力アップ効果が強いといわれています。新生姜がお寿司屋さんのガリに使われるのも納得できます。
体を温める作用によいものを、もう一つ紹介しておきましょう。それは、ネギです。体を温める作用は、青ネギにも長ネギにもありますが、青ネギより長ネギ、特に長ネギの青い部分は効果が高いといわれてます。
長ネギの青い部分はかたくて食べにくい部分ですが、スープをとるときの臭み消しや風味付けに大いに活用しましょう。取り除いてもスープに溶け出た薬効成分を摂ることができます。
冷え性対策にも役立つ生姜やネギを効果的に活用しましょう。